壬生狼一家

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富士山登山2018 富士宮口編 第四話 ~ 2018年7月25日(水)~

富士山登山2018
富士宮口編
第四話
~ 2018年7月25日(水)~


富士宮口山頂に到着し、少し休んでから日本最高地点『剣ヶ峰』目指す。

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『剣ヶ峰』に向かうにはあの急勾配『馬の背』を、登りきらなくてはいけない。

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長男は経験済みなので少し嫌がる、次男は見た目で厳しさが伝わり登るのを躊躇しているが、最後の力を振り絞り、みんなで『馬の背』に取り付く。

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何度登っても危険極まりない急斜面で、恐怖心を覚える。

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しかしどうした事か、子供たちのほうが俺より速く登り切ってしまった。

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最高地点の記念碑、『日本最髙峰富士山剣ヶ峰 三七七六米』で家族揃っての記念撮影に向かう。

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ここは記念撮影待ちの長蛇の列ができることがあるのだが。今日は並ばずに記念撮影が出来た。

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普段は長蛇の列で多くても2、3枚撮影したら場所を譲らなければいけなくなることもあるのだが、今日は何枚でも撮れる。
余り、いや全く『写真を撮ってもらっていいですか?』なんて人に頼んだことないのだが、今日は頼んで家族全員の写真も残した。
この一枚の写真が夢が叶った瞬間のように思う。

その後、写真撮影を2人に頼まれ、凝って写真を撮ってしまったのでちょっと時間を要してしまった。
一段落して、お鉢巡りに向かう。

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体力を使い果たしてのお鉢めぐりはきつい、ここにきて次男も体力の限界に近付いている。

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通常、1周約1時間半ではあるが2時間ほど掛かってしまったように思う。

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ようやく一周し、元来た富士宮口山頂に戻った。
時刻は15:45。

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ここから先は全て下り、体力は使わないで下りて行けるかなと思っていたのだが、大誤算。

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子供たちの歩幅で溶岩を乗り越えることが出来ない。
特に次男は両手両足を使い、それでも足が届かないのでお尻をずらしながらでないと下りることが出来ない。

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登山で体力を使い切った身体には酷であった。
しかも、高山病の症状もではじめ、頭痛、吐き気も次男を襲った。

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山頂から少し下ったところからは、涙を流しながら、高山病の苦しさと、限界を超えた疲労との戦いの中下山する次男。
長男もとっくに体力の限界に達しているものの長男として弱音は吐けないと、強い気持ちで下山している。

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2人の姿に心が打たれる。

励ましあいながらも、高山病、疲労困憊から推進力を失い、下山の速度が全く上がらない。
この先の行動パターンをいくつも想定しながら、ゆっくりではあるが下山を続ける。
次男は涙を流し続けながらも必死で苦しさと戦いながらも足を進めている。

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九合五勺に到着したのは16:46.
山頂から1時間も要した。

小休止を交えながら進む。
九合目に到着したのは17:20。

長男も次男も辛い中、頑張って下山している。
ただ、精神力、体力共にあとどれだけ持つのか。
今日の下山は無理かなと思い始めた。

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八合目に到着したのは18:01。
後1時間ほどで日も暮れる。

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何とか日のあるうちに、この大きな岩がごろごろしている登山度はクリアしたいのだが、厳しい状況となってきた。

次男に体調はどうか確認すると、いつの間にか高山病の症状は抜けていて、頭痛も、吐き気もなくなっていた。
ただ、体力は既に限界に達していて、涙は止まることはなかった。

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高山病が抜けた次男は、下山のスピードも上がり全体の下山ペースも上がってきた。

ただ、いつの間には日も暮れかけてきている。

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七合目に到着したのは18:48。『元祖七合目山口山荘』でライトの準備をし、日暮れまでに少しでも先に進みたいと休憩もそこそこに下山を開始した。

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歩いても歩いても新七合目に着かない。

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ようやく新七合目に到着したのは19:31、五分ほどの休憩で、六合目を目指す。


長男も次男も文句一つ言わずに歩いている。
次男は『早く着きたい』といいながら頬を涙が伝う。

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長男は泣き言を一言も発しないで我慢して辛さを耐えながら歩いている。

いつの間にこんなに強くなっていたんだ。

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六合目の雲海荘に到着したのは20:22。
ここまで来ればゆっくり歩いても五合目の駐車場には20分ほどで着く。

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薄っすらと五合目駐車場の明かりも見える。
最後の力を振り絞って五合目を目指す。

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そして20:42、五合目に到着した。
奇しくも、最終バスが出た2分後のことだった。