壬生狼一家

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富士山登山2018 富士宮口編 第三話 ~ 2018年7月25日(水)~

富士山登山2018
富士宮口編
第三話
~ 2018年7月25日(水)~

10:25、八合目を出発した。

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この辺りまで上ってくると、長男も、次男も周りの大人から、
『凄いね』とか、『頑張ってるね』とか声を掛けられるようになってきた。

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家族連れの富士山登山は何組か見かけたが、次男(8歳)が今日の登山者の中では最年少のようだ。

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小学生らしき登山者も数人見かけたが、高学年の子ばかり。8歳は中々凄いと他の登山者には映るようだ。

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2人とも黙々と登っている。
次男に関しては山頂に行かないと登った意味がないと言っている。
長男は次男に負けじと、疲労感は強まっているが、負けじと弱音を吐かずに登っている。

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九合目の『萬年雪山荘』に到着したのは11:32、ここで予定時間を少し越え始めた。
それでもほぼ予定通りに登ってこれている。

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ここで標高は3,400m、約1,000m登ってきた事となる。
残りは約300メートル、あと少しのように感じるのだが、本当の勝負はここからだ。

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この先、九合目から九合五勺、九合五勺から山頂ともっと厳しい登山道が待ち侘びている。

俺も前回富士宮口ルートを登った際、九合五勺から急に高山病に襲われ、残り5分で山頂というところまで来て完全に平衡感覚すらなくなり、辛うじて山頂に到着したものの30分も掛かってしまった。
それだけ富士宮口ルートの九合五勺から山頂はどの登山ルートの中でも厳しい登山道である。

九合目を11:43に出発した。

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この辺りから急に登山斜度が上がり、大きな溶岩がごろごろしているので、小さな子供には一歩で岩を登れないどころか、両手で岩を掴みながら登らないと上がれないので急激に体力を消耗する。

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長男はなんとか大きく足を上げて、伸ばして大きな岩をよじ登ってくのだが、次男にはそれが出来ない。上の岩まで足が届かない。

それでも必死に力を振り絞って登っていく姿に大きな成長を感じる。

富士宮口ルートの山頂が目の前に迫ってきているのだが、なかなか近付かない。
歩いても歩いても中々近付かない。


それでも黙々と登っている。
大丈夫かって声を掛けても、もう体力の限界といいながらも足は止めずに登っている。

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12:24、九合五勺の『九合五勺胸突山荘』に到着。
ここまで来ると山頂がはっきり見える。

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もっとも厳しい山頂までの登山道を前に体力を回復させる。

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弱音も、泣き言も口にしない子供たち、わが子ながらに凄いと思ってしまう。

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12:32、いよいよ山頂目指し出発した。

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富士宮口の九合五勺から山頂区間は本来10歳以上とかの制限を設けないと本来ダメでしょっていう強烈な巨岩がゴロゴロで、こりゃ登れないよってレベルになる。
そんな登山道に我が子が果敢にチャレンジしていく。

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もう体力的には2人ともほぼ限界となっているはずだが真剣な表情で自分との戦いの真っ只中だ。
俺なんかは応援することしか出来ない。

見上げるたびに徐々にではあるが山頂が近くなっていく。

山頂に到達して下山してくる人たちは、子供たちに温かい声を掛けてれている。
しかし、返すだけの力が子供たちには残っていない。

大きな溶岩が子供たちには壁のように立ちはだかる。
それでも一つ一つ乗り越え進んでいく。

そして、山頂が眼前に迫った。

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鳥居の前で記念撮影をして、念願の家族揃っての山頂到達となった。