壬生狼一家

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富士山登山2019 須走口編 ~2019年7月30日(火)~

富士山登山2019
須走口編
~2019年7月30日(火)~

3年ぶりとなる須走口登山道五合目からの富士山登山に出掛けてきた。

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3年前、長男のみ同行であったので、かみさんと次男は初めての須走口登山道からの富士山登山となった。

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3年前の須走口登山道からの富士山登山は、1泊2日の行程で八合目江戸屋に宿泊し、翌朝山頂、お鉢巡りであった。

今年の須走口登山道は日帰りの行程、昨年は富士宮口登山道からの日帰り富士山登山であった。

今年の須走口登山道はやや行動時間は長くなるのだが、子供にとっては富士山登山道の主要4登山道(吉田口、富士宮口、須走口、御殿場口)の中では最も登り易い登山道である。

前日にスーパーにお菓子、行動食、飲み物、登山当日の朝食などを買いに出かけた。

富士山登山時には冷えて美味しいものを選ぶと間違いないと思う。
チョコとか、ゼリーとか、グミとかかな。

もちろん、子どもたちはそんなのお構い無しで好きなお菓子を爆買している。

飲み物は日帰りであれば子供たちは1人500mlのペットボトル3本もあれば足りるだろう。



富士山登山当日、自宅発は3時。

今の時期はマイカー規制中なので須走口登山道の場合、須走多目的広場の駐車場(駐車代金1,000円)から須走口五合目行きのシャトルバス(大人往復1,800円、子供往復900円)に乗車し、須走口登山道五合目と向かうようになる。

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須走多目的広場の駐車場に到着したのは4:50、始発のバスが5:00なので急げば乗車できそうだったが、余裕をみて、5:30のバスに乗車することとした。

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駐車場には疎らに車が停まっているだけある。

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5:15、乗車券を購入してバス乗り場で待つ。

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5:30発のバスは定刻に須走多目的広場を出発した。
バスには15名ほど乗車していた。

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標高2,000mの須走口登山道五合目には5:56に到着、

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5分ほどで準備を整え、6:02に須走口登山道五合目を出発した。

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天気は晴れ、風も無く富士登山日和といったところだ。

山荘菊屋の前を通り過ぎると、『おっ、キャラバンだね。』と声を掛けられた。
既に製造も販売も終了して15年ほど経つ登山靴を履いているので、偶に声を掛けられる。
キャラバンシューズは1950年ごろから2000年過ぎまで長きに渡り販売されていた超ロングセラーの登山靴だ。

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須走口は登り始めは森林帯を進むようになる。

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小御岳神社を過ぎ、本格的な登山のが幕が開ける。

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小さな虫が飛び交う。
今日は雨が降った後だったのでそれほど大したことはなかったが、梅雨が明けて晴れの日が続くと、水分を得る為に虫が纏わりついてくる。
人間汗で水分補給をするためだ。
衣類に染み込んだ汗、首筋や腕などの汗を吸いに来る。これが実に厄介で嫌なのだが、今日は非常に少なかった。

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五合目を出発して一番はじめに到達するのが新六合目標高2,420mの『長田山荘』。

須走口登山道には山小屋が少ない。
吉田口登山道を合流する本八合目江戸屋までの間に【長田山荘】【瀬戸館】【太陽館】【見晴館】【下江戸屋】の5つの山小屋しかない。
ちなみに吉田口登山道側には本八合目江戸屋までの間に13もの山小屋がある。

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『新六合目 長田山荘(標高2,420m)』には7:24に到着した。

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既に次男に疲労感を感じる。登山はスタートして30分から1時間くらいまでが結構きつくて、次第に体が楽になってくる。
視界も開けていないので、まだこの辺りでは景色を楽しくことも出来ない。
ちょっと天気が怪しくなり始めたのが気掛かりだった。

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『本六合目 瀬戸館(標高2,620m)』 8:12着。
瀬戸館で10分弱の休憩を取り、太陽館を目指して出発する。

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30分ほど登ると、辺りは霧に包まれる。
どうやら雲の中に入っているようだ。
もうじき雨が降る出すなと思いながら登っていく。

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『七合目 太陽館(標高2,930m)』 9:24着。

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遂に雨。はじめは降っているのか気のせいなのかってくらいだったのだが、一気に雨が本降りに。

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取り急ぎレインコートの上だけ着て、ザックカバーを装着し登山を続ける。

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『本七合目 見晴館(標高3,140m)』 10:11着。

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見晴館では少し長めの休憩をとる。20分ほどの休憩であった。
雨は止みはしないが、弱くなったのでレインコート、ザックカバーは外す。

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運良くこの後は雨に降られることなく富士登山は進んでいく。

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『八合目 江戸屋(標高3,270m)』 10:58着、

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個人的にはここから本八合江戸屋までの登山道が一番苦手と言うか嫌いだ。

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一部下山道を登るようになるし、登山道も踏ん張りが利かず非常に登り難い。

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『本八合目 江戸屋(標高3,400m)』 11:25着、トモエ館の上の広くなった場所で休憩、ここは定番の休憩ポイント。

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ここから須走口登山道と吉田口登山道が合流し、山頂まで続くので急に登山者の数が増加する。

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九合目の鳥居まではだいぶ近くに見える。
九合目の鳥居と山頂の中間辺りから山頂まで登山者が凝縮されている。
完全に止まるほどではないが登坂速度は一気に落ちそうだ。

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『御来光館(標高3,450m)』 11:48着、もう九合目の鳥居はすぐそこ。

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最後の小休止をし。ここから山頂までは休憩無しで一気に登り切る。

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『九合目鳥居(標高3,580m)』 12:21に通過する。

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ここまで来てようやく山頂に到達できるぞという気持ちになる。
家族皆が大なり小なりの高山病の症状が出ている。

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かみさんは頭痛、次男は軽い頭痛、長男は疲労感、そして自分は毎回そうなのだが9合目を越えた辺りから平衡感覚が鈍り、ふらつくようになる。

両手で岩を掴みながらの登山でないと転倒の恐れすらある。

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山頂手前の鳥居近辺での記念撮影のため渋滞が発生しているが、渋滞はその程度。

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お盆時期や、夏休み期間中の週末絡みの登山渋滞は山頂から標高3,000mの八合目くらいまで連なる事を考えれば渋滞なんて呼べもしないかも。

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最後の力を振り絞り、山頂直下に到着。
記念撮影をて手短に済ませいよいよ山頂へ。

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『富士山山頂(標高3,756m)』 12:57に到着。

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普段は登山客でごった返している山頂も、今日は人も疎ら。

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ただ富士山山頂でフジテレビの『今夜はナゾトレ』の取材班が外国人の取材をしていた。
外国人に漢字の『湖』という字を見せて書き取ってもらっていた。
我々のすぐ隣で取材していたのでもしかしたら映っているかも。
次回の『今夜はナゾトレ』の放映は8月6日(火)19:00-20:00、念のため録画予約しておこう。

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富士山山頂には40分ほど滞在して13:36、下山を開始。

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いつもの下山道なら下山者の舞い上げる砂埃で非常に辛い思いをするのだが、今日はそれほど気にならない。

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吉田口と須走口の下山道の分岐の目印となる八合目(江戸屋)に到着したのは、下山を開始して40分後の14:14。

ここで7、8割の下山者は吉田口方面に向かうので、我々のように須走口方面に下山する人は極端に減る。

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順調に下山を続け、本七合目(見晴館)には14:29に到着。 

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七合目(太陽館)に到着したのは14:54。

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次ぎのランドマーク、『須走口砂払い五合目吉野家』までは結構距離があるので時間が掛かる。

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標高も下がってきているので下界の暑さを感じる。


15:36、『須走口砂払い五合目吉野家』に到着、少し休憩させていただく。
ここまで来ると須走口登山道五合目までは30分。
もうひと頑張りだ。

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16:15.五合目に到着すると、バスがもうすぐ出ますとのこと。
何時に出るのか確認すると16:15。

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走っちゃ駄目と言っても走っちゃう子供たち。
案の定次男転倒、怪我は無かったがこけちゃった。

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バスには待ってもらえて16:18、須走口五合目を出発し、16:43須走多目的広場に無事到着した。

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累計登山時間10時間22分(2時間の休憩時間含む)、長い2019年の富士山登山が終了した。


来年長男は中学生、家族4人での富士山登山は今年最後になるのかもしれない。

まあ、長男に関しては幼稚園から小学校まで子供にしてはかなりの回数富士山登山をしてきた。

2012年秋 富士宮口~宝永山
2015年夏 吉田口登山道(1泊2日)
2016年夏 馬返し~佐藤小屋
2016年夏 須走口登山道(1泊2日) 
2016年秋 北口浅間神社~馬返し
2017年夏 御殿場口~宝永山
2017年夏 お中道 
2018年夏 富士宮口登山道(日帰り)
2019年夏 須走口登山道(日帰り)

ちなみに次男も2015年夏 吉田口登山道(1泊2日)を除いて参加している。

2012年秋 富士宮口~宝永山
2016年夏 馬返し~佐藤小屋
2016年夏 須走口登山道(1泊2日) 
2016年秋 北口浅間神社~馬返し
2017年夏 御殿場口~宝永残
2017年夏 お中道 
2018年夏 富士宮口登山道(日帰り)
2019年夏 須走口登山道(日帰り)

今年の秋口までにはもう一度富士山に足を運ぶ機会があるかも知れないが、
来年以降はまだどうなるか分からない。

きっと子供たちにとって、これまでの富士山登山は今後の人生においてもきっと役立つ時が来るだろう。

親としても、辛く苦しい富士山登山の中で子供たちの成長を大いに感じることが出来たことは一生の思い出だ。

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