壬生狼一家

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『富士に死す』

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『富士に死す』

宝永の大噴火(1707年12月16日)を前後して富士講5代目『月行』、富士講6代目『食行(身禄)』
の時代を富士講食行身禄(ジキギョウミロク)』の目線から描いている。
丁稚の伊兵衛(後の『食行』)が主人から富士山頂の御神水をもらいに行くよう命じられ、
富士山登山に挑戦し、そこで富士講5代目『月行』と出逢い
のちのちの富士講6代目継承、入定までのことが事細かに描写されている。
当時の吉田口からの景色が読み取れる。
富士講の歴史を知る上でも非常に興味深い一冊である。

個人的には非常に面白い。江戸時代の話ではあるが現代タッチの描写で分かりやすく、
読みやすい。一押しの小説である。

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