戸隠≪【うずら屋】≫

≪【うずら屋】≫

うずら屋、説明も要らないであろう戸隠神社中社の門前にある、有名過ぎるほどの戸隠そばの名店である。
聞く所によると混んでいると３時間～４時間待ちなんかもザラって言うからこれは食べるしかない。

さて何時間待つのか楽しみにお店の前に・・・。
流石に並んでるぞ。早速順番待ちの名簿に記入、待つこと２０分で呼ばれたちょっと拍子抜けではあったが、平日の昼前だからこんなものなのか。二階のお座敷に通される。お客さんで一杯ではあるが、これでもかと営業第一のギュウギュウ詰め状態ではなく程よく隙間も空けられていてゆとりある空間が保たれている。

席に着くと早速、蕎麦茶と野沢菜が運ばれてくる。野沢菜もシャッキシャキで中々である。
しばらくして天婦羅ざる蕎麦（１７００円）を注文した。
出て来るまでちょいと時間は掛かるもののその間、薬味の生のワサビが運ばれてくる。おろし金で自ら下ろして準備するのだ。
これは待ってる時間を待たされてる気にさせない上手いやりかただし、ワサビをおろすなんて本格的でワクワク感もあってよい。

店員の接客も非常に親切で丁寧だ。上手い店特有の大柄なおごりは感じない。こういう店は繁盛するよね。

で、待つ事７分～８分で運ばれてきたのは私の天婦羅ざる蕎麦。天婦羅とざる蕎麦は別々に盛られている。見るからに美味そうだ。
おろしたワサビは入れずにまずはそばつゆにちょこっと潜らせてみる。香り、舌触り、のどごし、最高っ！
これが噂のうずら屋の蕎麦の味なのかっ！！

天婦羅も、車海老をはじめどれも衣は少なめで軽い揚がり具合である。ごま油のせいか香ばしくサックサクッ。

次からはすりおろしワサビを入れてみる。おろしたてのワサビは不思議と辛くない。
さっとつゆを潜らせるとワサビの風味はそのままに爽やかな広がりのあるお蕎麦になっていた。どちらも美味い。

あっという間に平らげてしまった。ほどなく蕎麦湯が運ばれてきた。
この蕎麦湯ってぬるかったりする事が多くて、だるいぬるま湯になるんだけど『うずら屋』は、あっつ熱つを出してくれるのでだるいぬるさではなかった。こんなところも数ある戸隠蕎麦の中で常にひいきされるポイントであろう。

美味い蕎麦が食べたけりゃここしかないね。

http://www2.odn.ne.jp/~uzuraya/