新宿の片隅で・・・
だいたいいつものことだが募金やら、署名やら、何かの勧誘やら、チラシ配り、ティシュ配り・・・
歩行者よりそういった人たちがいつも沢山いる。
今日もそういった人たちがいつものようにいるなぁと思い、特に気にもせず俺は歩いていた。
でも今日はいつになく気合の入った声が響いていた。
俺はビックカメラのおもちゃ売り場に向かっていそいそと歩いていた。
誰だろうとちょっと視線を向けると、
『そこのお姉さん方、そちらの紳士、５秒だけご協力ください』
俺の横にいた二人組みのＯＬさんとどうやら俺に向かって声をかけてきた。
山本太郎さんだ。
原発問題への取り組みは様々なメディアを通して俺も知っている。
芸能界にもその波紋を広げているがそれにも負けずに自分の信念を説いている
山本太郎さんは俺も『すごい』と思っていた。
『侍だね』なんて日頃思ったりしていた。
俺はメロリンＱ世代だ。
海パンいっちょの姿で彼は『天才たけしの元気が出るテレビ』に現れてきた。
摩訶不思議なダンスで『ダンス甲子園』に参加していたのを今もはっきりと憶えている。
本格的なダンスをするチームの中で彼は海パンいっちょで間違いなくダンスではない
メロリンＱで彼は戦っていた。
その時から俺は彼のファンであった。
早速、署名をして、写真を撮らせてもらい、最後に握手してもらって
俺は先を急いだ。
