壬生狼一家

Yahoo!ブログから引っ越ししてきた新参者です。宜しくお願いいたします。

~20年連続富士山登山~ Vol.06

 
 
~20年連続富士山登山~ Vol.06
 
 
 
まだ山小屋は騒々しい。

あと30分もすれば登山者は起きだし1時には山頂御来光のため江戸屋を出発する。
今の時期だと御来光の時間は5時15分頃だ。


本来江戸屋から山頂までの所要時間はのんびりでも2時間程で到着する。
つまり普通に行けば1時に出発ということは3時には山頂ということなのだが、
大半の江戸屋宿泊の登山者は1時から1時半には江戸屋をあとにする。
理由は一つ、富士山頂ご来光の大渋滞を見込んで江戸屋を出発するのからだ。

残念ながら1時に江戸屋を出発しても御来光の5時過ぎに間に合う確約はない。
渋滞のヒドい日は六合目付近から渋滞し、山頂まで切れ間ない人の列となる。
 

ではその渋滞はどれほどのペースで動いているのか知りたいところだろう。

感覚的には朝のラッシュアワーに終点となる新宿駅に到着すると、人々は一気に階段に押し寄せる。
何とか階段の上り口まできてゆっくりと階段を上りだした時のペースとほぼ同じだ。

前の人を抜く事もできず、思うように進みたくても進めないあの感覚に似ている。
ところどころでの停止も余儀なくされる。


山頂御来光を目指すのであればいくつかアドバイスがある。
 

まず最も確実に頂上御来光する方法は山頂の山小屋に泊まることだ。

富士山山頂には『東京屋』『扇屋』といった山小屋があり宿泊も可能だ。
前日に頑張って山頂まで登って御来光を待つので御来光渋滞とは無縁だ。
『東京屋』『扇屋』の場合山小屋の真正面から太陽が上がるので移動の手間も省ける。


次に山頂御来光を確実なものにする方法はなるべく標高の高い山小屋に泊まること。

例えば富士山八合目と言っても標高差は大きい。
八合目の一番下の山小屋の標高は3000メートルほど、
上は3450メートル、標高差は実に450メートルもある。
3000メートルから3450メートルまで上がるのに空いている日でも2時間は掛かる。
渋滞していればその1.5倍から2倍はかかると想定すると、この差は大きい。
従って八合目の宿泊であっても山小屋の標高までしっかり確認して
宿泊する山小屋を選別することが必要だ。

八合目の山小屋の中でも標高が高いのは
『胸突八丁江戸屋』『トモエ』『富士山ホテル』などだ。
八合目で一番下の山小屋から山頂までは標高差700メートル以上、
一番上の山小屋からの標高差は300メートルだ。

もし、7合目の山小屋に泊まったら・・・、
その差は大き過ぎる。


最後は山頂に1時、2時に着くよう、飛び切り早く登山する。

早く着いて山頂でひたすらご来光を待つ方法だ。
山頂の夜の気温は4℃前後、おまけに強風が吹き荒れている場合が多い。
スキー場でじっとしている感覚と同じだ。
仮眠をとるにしても寒くて寝れないだろうから『寝袋持参』がお勧めだ。

そうは言っても御来光は七合目以上であるば見られるので
山頂御来光に拘らないのも一つの考え方だ。
山頂では御来光を目にすることができないが八合目、七合目は見える何て事もある。
山頂で見るからこそ富士山の御来光だと考える人も多いだろうから
あとは感覚の問題だね。
 
 

因みに俺は10年以上頂上御来光はしていない。
 

 
Vol.7へ続く・・・