富士山など世界遺産活動を支援

富士山など世界遺産活動を支援　文化庁
01/07 07:56

　文化庁は２００９年度、「富士山」など全国で展開されている世界遺産登録を目指す活動を支援するため、世界遺産普及活用事業に力を入れる。来年度予算に前年度比２１００万円増の５９００万円を計上した。
　対象は国連教育科学文化機関（ユネスコ）の暫定リストに掲載されている遺産候補をめぐる活動が中心。世界遺産への登録を促進するため、海外からの専門家を招いての会合や世界遺産に関する学術的・専門的な調査研究などを行う。文化庁記念物課は「具体的な事業内容については自治体などから話を聞きながら、総合的に判断したい」と話している。
　「富士山」の世界遺産登録実現に向けて０９年度、山梨県で開かれる国際専門家会議も対象事業となる見通し。同会議ではユネスコや国際記念物遺跡会議（イコモス）などの関係者を招き、さまざまな角度から富士山の評価や登録への助言を受け、今後の推薦書の作成などに生かしていく。
　静岡県世界遺産推進室は「増額はありがたいこと。世界遺産登録について啓発活動を活発にすることで、国民の理解が深まり、結果的に富士山の早期登録にもつながっていく」と歓迎した。

静岡新聞
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090107000000000018.htm