壬生狼一家

Yahoo!ブログから引っ越ししてきた新参者です。宜しくお願いいたします。

富士山測候所ルポ

イメージ 1

富士山頂臨時支局


居間や食堂も完備 富士山測候所ルポ
2008/08/30
 富士山測候所の旧レーダー塔の入り口から中に入った。左側に進むとトイレなどがある4号庁舎に、右側に進むと2号庁舎の食堂・居間の空間が広がる。初めて踏み入れた測候所は外観とは違って予想以上に広く、階段で各庁舎とつながり迷路のような印象も受けた。
 昨年度から富士山測候所気象庁から借り受けているNPO法人富士山測候所を活用する会」の協力で内部を見学させてもらった。
 利用できる施設が本年度から拡大し、2号庁舎2階の個室も利用可能に。4畳半程度の部屋にはクイーンサイズのベッドと机が設置されている。気象庁職員の常駐時は「地上観測」「レーダー」「まかない」「通信」など職務に応じて入る部屋が決まっていたという。また、食堂・居間には電子レンジと電磁調理器が置かれ、食事はすべて自炊で行う。
 ある研究班の測候所生活の1日は、午前5時起床、6時までに朝食、8時には調査を開始。午後4時には戻って打ち合わせと夕食準備に当たる。「以前は山ろくから上がって来ていただけに、測候所を拠点にできることによる利便性の向上、研究の充実などの効果は大きい」と話す。
 NPO法人気象庁から借り受け期間は21年度まで。今後の方針はまだ定まっていない。2年目となる本年度は延べ200人を超える研究者らが約20の研究に臨んだ。28日に本年度の研究を終え、撤収を始めた。電柱の修理をはじめ運営費の問題なども山積する中、浅野勝己理事長は「初年度の9研究を継続し、新しい研究が加わった。国民に研究の成果をフィードバックし、ほかではできない研究を行うかけがえのない場所だ」と強調し、来年夏に最後の「借用3年目」を迎える。