漢の富士登山道~珍道中~ ≪第24回≫
聞き覚えのある声が聞こえてきて私は目を覚ました。元気のいい声が周りの登山客に投げかけられていた。奥さんが元気になってハイテンションになっている。話し声をベットの中でぼんやりと聞いていた。
『昨日の●●さんは?』
私を探しているようだ。まだ眠かったが『おはよう御座います』と起き上がった。
『霧が凄くて寒いですね、頂上は深い霧で何も見えないそうです。五合目も午後から雨になるようです。下山してくる人はみんなびしょ 濡れですよ。これからどうしますか?頂上行っても何も見えないんじゃぁ』
詰まるところもう疲れた、下山しましょうと間接的に伝えてきているのだ。今日は一人の登山戻るのだと思い込んでいた私は、この言葉に多少戸惑いを覚えたが、すぐに
『準備してください。出発しますよ』
『どこ行くんですか?』
『もちろん! 山頂を目指すのです。荷物はまとめて山小屋に預けて行きましょう。』
えっ?!という表情であったが、どうするか旦那さんと確認している。
『どれくらいかかるんですか?』『今までよりきついですか?』『上は寒いですか?』
すべてレベルをかなり低くして返答した。
『さぁさあ行きますよ、靴履いて外出て下さい』
山小屋を取り囲んでいた深い霧は消えてなくなっていた。一晩仮眠程度の睡眠であったが体力は回復していた。私も荷を山小屋に預けたままカメラだけもって出かけた。
『よしもう一息です! がんばって行きますよ! あと二時間で頂上です! 』
7:30我々3名は『砂走口 江戸屋』を出発した。
次回へ続く・・・
『昨日の●●さんは?』
私を探しているようだ。まだ眠かったが『おはよう御座います』と起き上がった。
『霧が凄くて寒いですね、頂上は深い霧で何も見えないそうです。五合目も午後から雨になるようです。下山してくる人はみんなびしょ 濡れですよ。これからどうしますか?頂上行っても何も見えないんじゃぁ』
詰まるところもう疲れた、下山しましょうと間接的に伝えてきているのだ。今日は一人の登山戻るのだと思い込んでいた私は、この言葉に多少戸惑いを覚えたが、すぐに
『準備してください。出発しますよ』
『どこ行くんですか?』
『もちろん! 山頂を目指すのです。荷物はまとめて山小屋に預けて行きましょう。』
えっ?!という表情であったが、どうするか旦那さんと確認している。
『どれくらいかかるんですか?』『今までよりきついですか?』『上は寒いですか?』
すべてレベルをかなり低くして返答した。
『さぁさあ行きますよ、靴履いて外出て下さい』
山小屋を取り囲んでいた深い霧は消えてなくなっていた。一晩仮眠程度の睡眠であったが体力は回復していた。私も荷を山小屋に預けたままカメラだけもって出かけた。
『よしもう一息です! がんばって行きますよ! あと二時間で頂上です! 』
7:30我々3名は『砂走口 江戸屋』を出発した。
次回へ続く・・・