壬生狼一家

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富士山 鉄道構想

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富士山 鉄道構想
スバルライン線路化 環境に優しい通年観光地に

鉄道化により、富士山の雪景色が間近で楽しめる?
 富士山で、ふもとから5合目までの有料道路「富士スバルライン」を登山鉄道に衣替えする構想が地元観光関係者の間で持ち上がっている。鉄道化により冬場の観光も可能になり、マイカーによる大気汚染などの環境負荷の低減が望めるという。

 富士北麓(ろく)地域の11の観光協会でつくる富士五湖観光連盟(会長=堀内光一郎・富士急行社長)は先月21日、「富士登山鉄道構想」の実現を目指す協議会を設立することで一致した。


 構想によると、富士急行河口湖駅からスバルライン入り口までの間に「富士山麓駅」を作り、標高約2300メートルの5合目駐車場までの約30キロに線路を敷く。約6か所に途中駅を設ける。スバルライン上に敷設するため新たな木の伐採などはほとんど行われず、工事による環境負荷は少ない。総事業費は600億~800億円と試算している。

 富士山に軌道式交通を導入する構想は、1960年代に5合目と頂上を結ぶケーブルカー計画が浮上したのを始め、たびたび持ち上がった。同連盟によると、今回は政府の外国人観光客誘致運動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」に乗る形で今夏、浮上したという。

 一方、スバルラインを管理する富士山有料道路管理事務所によると、夏山シーズン最盛期の週末などには1日6000台近くが通行し、5合目付近の駐車場に空きが出るのを4時間以上待つこともある。94年から、環境保護と渋滞緩和のため、夏期にマイカー規制が行われているが、大気汚染を懸念する声も根強い。

 近年、外国人観光客が増え、今夏には過去最多の登山客が押し寄せたことから鉄道化の機運が高まった。

 国土交通省地域鉄道対策室によると、箱根など国内にも登山鉄道はあるが、いずれも標高1200メートル前後まで。それ以上の場所では自走式の鉄道ではなくケーブルカーなどが使われている。海外に目を向けると、スイスのユングフラウ峰では標高3400メートル以上まで登山鉄道が通じている。

 郡内地域選出の県議が富士山の新交通システムについて検討会を設置しており、同連盟の協議会は連携して各市町村や県に協力を求めていく考えだ。

 これに対し、富士吉田市の堀内茂市長は「建設費負担や自然環境負荷などをよく調べて検討すべき」と慎重な構え。同連盟の役員の中にも「世界文化遺産登録のことを考えると、新しい工事を始めるのは難しいのではないか」と早期の実現に懐疑的な見方もある。

(2008年12月9日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20081208-OYT8T00747.htm

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