アサヒビール 富士山 少し思い出話を ~2019年4月23日(火)発売開始~
アサヒビール 富士山
少し思い出話を
~2019年4月23日(火)発売開始~
2006年7月下旬、初めて父と母を連れて富士山登山に出掛けた。
母還暦の年で、父は還暦をとうに過ぎていた。
流石に何かあったら父と母、2人のフォローを1人だけじゃ厳しいと思い、兄貴にも富士山登山に加わってもらった。
家族4人での富士山登山となった。
行程は土曜日に八合目の山小屋まで登ってそこで一泊、翌朝御来光を見たあとで山頂、お鉢巡りで下山というスケジュールであった。
その日は天気も悪くなく、当時は今のように長い期間マイカー規制を行っていなかったのでスバルラインの五合目駐車場に車を止めて富士山登山に出発となった。
駐車場で体を標高に慣れさせながら少し遅めの昼食をとる。
準備を整え、いざ富士山登山に出発する。
標高2,300mの五合目おみやげ屋の喧騒を抜けると、長く伸びる緩やかな登りとくだりを繰り返す。富士山登山のウォーミングアップにはちょうど良い勾配が続く。
母、兄貴は足の運びも軽やかで余裕を感じる。父だけ様子がおかしかった。大した勾配ではないのだが大汗が噴出している。
途中何度か休憩を入れながらゆっくり、ペースを落として進む。
標高2,390mの富士山六合目安全指導センターの到着までに要したのは一般的な所要時間の倍以上だったと思う。
それでも、休み休みではあるが、父は富士山を登っていく。
標高2,700mの富士山七合目『花小屋』に到着した頃には既に日も落ちかかっていた。
立ち上がろうとするとフラフラしてしまう。
現在標高2,700m、五合目を出て400m登ってきた。だが、頂上まではあと標高1,000m、五合目から七合目までの登山道とは比べものにならない勾配が待ち受ける。
既に父には高山病の予兆も感じ取れる。
父と話をして、今回はここで富士山登山は断念しようと。
富士山七合目山小屋『花小屋』の前で、母と兄貴は富士山登山を継続し、私と父は富士山登山を断念し、下山することとなった。
母も兄貴も富士山登山は初めてであったので、自分が離れる事に不安もあったが、父親の体調を考えると一人で五合目の駐車場まで戻らせることの方が不安であった。
母は兄貴に任せて、父と私は下山を開始した。
父は立ち上がることは出来るのだが、フラフラして平衡感覚が正常ではない。膝が笑った状態にもなっている。
この症状は私も富士山登山九合目以上で経験したことがあるのだが、完全に高山病の症状である。
始めのうちは手を取ってバランスを崩さないように、転ばないように下山していたが、疲労が重なるに連れて手を取ってあげるだけでは足が前に進まなくなってしまった。
父の後方から父の両脇に私の腕を通し、後ろから抱きかかえるようにしないと足を進めることができない。
完全にバランスが取れないので、父一人で歩かせようなものなら倒れて、頭を辺りの溶岩に打ちつけかねない。
既に日も暮れていて、登山道を逆走しているので登山者の方にも迷惑は掛かってしまっているが、そこは謝りながらも下山していくほか無い。
腕の力も限界に近付いた頃、ようやく富士山六合目安全指導センターまで下りてこれた。
父には安全指導センター近くで座って休んでもらい、私は安全指導センターへ父の状態を報告しに向かった。
七合目花小屋から体調が悪くなり、何とかここまでは戻ってこれたが、自分も限界に近く、父も限界と。
一先ず、安全指導センター内で少し休ませてもらえることとなった。
安全指導センター内のストーブで体も温まる。
安全指導センターの方も、父の状態を見るや、この先の下山は厳しいとの判断で、ここ安全指導センターから五合目の駐車場まで車で運んでくれるという。
六合目の安全指導センターの横にいつもスズキのジムニーが止まっている事は知っていたが、登山道を逆走し、五合目の駐車場まで走れるとは思っていなかった。
お言葉に甘えて、五合目の駐車場まで乗せていただく事とした。
ジムニーの後部座席に父、助手席に私が乗りこむ。
そんなに長い時間乗っていたはずは無いのだが、車の揺れや、振動、傾きそん所そこいらのアトラクションを凌駕する体験であった。
無事、五合目駐車場まで送っていただき、本当に安全指導センターの方には助けていただいた。
しっかりお礼を申し上げ、ゆっくりと駐車場に止めてある車まで戻った。
父の登山靴を脱がせ、シートに横になってもらった。
私も両腕の痺れと全身の疲労困憊で暫く休んだ。
確か、バーナーでお湯を沸かし、カップラーメンを食べながら父とご苦労様でしたの乾杯をした。
父と2人っきりで酒を飲んだのはこの時が初めてだった、この後も二人だけで酒を飲むことは無かった。
父は『こんなに旨いビールは初めて飲んだよ』って言ってたな。
流石、富士山のビールだってもね。
私も初めてアサヒビールの『富士山』を飲んだわけではないけど、今も昔もこの時ほど美味かったビールは無い。
そんな父も既に他界しているけど、早速買って父の墓に届けたい。
そしてあの時を思い出しながら飲みたいものだ。
アサヒビール『富士山』(1999-2007年1月製造終了)
富士山の天然水だけで醸造されたプレミアムビール。同ジャンルの熟撰やプライムタイムが発売された後も製造が続けられ、およそ8年間販売されたロングセラー商品であった。
10連休を優雅に楽しむ!国産原料100%のプレミアムエー ル
特別限定醸造『アサヒ富士山』全国のイオンで発売
4/23(火)より全国のイオングループ約4,000店舗にて発売
共同開発した国産原料100%のプレミアムエール『アサヒ富士山』を、全国の「イオン」「イオン
「まいばすけっと」など※1、過去最大規模の約4,000店舗にて発売します。
特別限定醸造『アサヒ富士山』は、原料に富士山の伏流水で育てた米を使用した“国産原料100%”
のプレミアムエールです。華やかな香りが特徴の“上面発酵酵母”を採用しており、まろやかな口
あたりと、絹のようになめらかでやわらかい優雅な風味をお楽しみいただけます。
商品名には「富士山」を冠し、また、黒を基調としたパッケージにゴールドの文字と富士山の図柄を
あしらい、5月1日の改元に向け“祝賀気運”を盛り上げるデザインに仕上げています。
本年はゴールデンウィークに10連休を取得する機運が高まり、例年以上にお祝いの席や「家飲み」
の機会が増えることが予想されます。このような機会を最大限楽しむご提案の一環として、プレミアム
エール『アサヒ富士山』を数量限定で発売します。
◆発 売 日:2019年4月23日(火)
◆販売店舗:全国のグループ約4,000店舗
◆規 格:1缶(350ml)
◆価 格 例:本体価格198円(税込価格213円)※2
◆品 目:ビール
※1 一部店舗で取り扱いのない場合がございます。
※2 税込価格は単品で購入した際の価格です。
グループ各社で販売価格が異なる場合がございます。
近くのミニストップでは1本257円だった。。。なぜだ。