富士山、山梨側入山20万人突破 過去最多へ
『 富士山、山梨側入山20万人突破 過去最多へ 』
山梨県富士吉田市は18日、富士山の主要な登山口である同県の吉田口から入山した今夏の登山者が20万人を突破したと発表した。20万人突破は1987年以来、21年ぶり。
市によると、同日午後6時10分すぎに20万人を突破。過去最多となっている87年の20万277人を超えるのは確実となった。
市は81年に、7月1日の山開きから始まる夏山シーズンに6合目の富士山安全指導センターを通過する登山者のカウントを開始。登山者の増加について「天候が安定していることや、世界遺産登録に向けた取り組みで注目されたことなどが要因ではないか」と分析している。
20万人目は、友人らと5人でバスツアーに参加したという京都市伏見区の大学院生末田泰介さん(23)で「2年前は台風で断念したので、今年再挑戦した。20万人目になれてとても光栄」と話したという。
かたや・・・・
『 富士登山、増える病死 』 2008年08月17日
夏山シーズンでにぎわう富士山で、病気による遭難者が例年になく増えている。今月16日までに急性心不全などで4人が死亡、1人が一時、意識不明の重体となった。余裕のない登山計画などが要因とみられ、県警などは注意を呼びかけている。(伊藤和行)
13日、ツアーで訪れた高知市の教員の女性(42)が、8合目で頭痛などの体調不良を訴えた。5合目まで自力で下山したが、体調が悪化、15日に脳卒中で死亡した。
2日未明には、横浜市の会社員の男性(55)が8合目で倒れ、急性心不全で死亡した。富士吉田署によると、男性もツアーの団体客。前日午後10時半に5合目駐車場にバスで到着。すぐに登山を始め、翌日のご来光を頂上で眺めるという夜行登山に参加した。ガイドはいなかった。男性は友人と登山を始めたが、友人とはペースが合わず、途中からは1人で登っていたという。
8合目付近は、がけ道が続き、酸素濃度は低くなる。男性は、激しい運動で体内の酸素が奪われ、呼吸困難になったとみられている。
富士吉田市の富士山課によると、山開きをした7月1日から今月13日まで、吉田口登山道の登山者は、17万4325人。昨年同期比の34%増となっている。県警地域課によると、この間、4人が病死し、1人が重体になった。いずれも40、50歳代の男女で、登山経験が浅い人ばかりだという。昨年、一昨年の夏山期間中、発病による遭難者はゼロだった。
7、8合目にある救護所には連日、登山者が体調不良を訴え、訪れている。7合目の救護所で診察をしている医師折茂政幸さん(37)は発病の原因を、(1)短時間で山に登ろうとするため、酸素欠乏症になる(2)出発前に体調が悪くても無理をして登る(3)登山中に気分が悪くなっても言い出せず、悪化させる、と分析している。「ハイキング気分の人もいるが、病気にならないため、5合目で2~3時間、体を慣らし、時間をかけて登ることが大事。気分が悪くなったらすぐに下山することも心がけて欲しい」と話す。
富士吉田署は6合目にある安全指導センターで、気分が悪くなった場合の注意事項が書かれたごみ袋を配っている。同署地域課の担当者は、「体調管理については本人の判断に任せるしかない。命を落とすかもしれない危険な山という認識を持って、登って欲しい」と話している。
山梨県富士吉田市は18日、富士山の主要な登山口である同県の吉田口から入山した今夏の登山者が20万人を突破したと発表した。20万人突破は1987年以来、21年ぶり。
市によると、同日午後6時10分すぎに20万人を突破。過去最多となっている87年の20万277人を超えるのは確実となった。
市は81年に、7月1日の山開きから始まる夏山シーズンに6合目の富士山安全指導センターを通過する登山者のカウントを開始。登山者の増加について「天候が安定していることや、世界遺産登録に向けた取り組みで注目されたことなどが要因ではないか」と分析している。
20万人目は、友人らと5人でバスツアーに参加したという京都市伏見区の大学院生末田泰介さん(23)で「2年前は台風で断念したので、今年再挑戦した。20万人目になれてとても光栄」と話したという。
かたや・・・・
『 富士登山、増える病死 』 2008年08月17日
夏山シーズンでにぎわう富士山で、病気による遭難者が例年になく増えている。今月16日までに急性心不全などで4人が死亡、1人が一時、意識不明の重体となった。余裕のない登山計画などが要因とみられ、県警などは注意を呼びかけている。(伊藤和行)
13日、ツアーで訪れた高知市の教員の女性(42)が、8合目で頭痛などの体調不良を訴えた。5合目まで自力で下山したが、体調が悪化、15日に脳卒中で死亡した。
2日未明には、横浜市の会社員の男性(55)が8合目で倒れ、急性心不全で死亡した。富士吉田署によると、男性もツアーの団体客。前日午後10時半に5合目駐車場にバスで到着。すぐに登山を始め、翌日のご来光を頂上で眺めるという夜行登山に参加した。ガイドはいなかった。男性は友人と登山を始めたが、友人とはペースが合わず、途中からは1人で登っていたという。
8合目付近は、がけ道が続き、酸素濃度は低くなる。男性は、激しい運動で体内の酸素が奪われ、呼吸困難になったとみられている。
富士吉田市の富士山課によると、山開きをした7月1日から今月13日まで、吉田口登山道の登山者は、17万4325人。昨年同期比の34%増となっている。県警地域課によると、この間、4人が病死し、1人が重体になった。いずれも40、50歳代の男女で、登山経験が浅い人ばかりだという。昨年、一昨年の夏山期間中、発病による遭難者はゼロだった。
7、8合目にある救護所には連日、登山者が体調不良を訴え、訪れている。7合目の救護所で診察をしている医師折茂政幸さん(37)は発病の原因を、(1)短時間で山に登ろうとするため、酸素欠乏症になる(2)出発前に体調が悪くても無理をして登る(3)登山中に気分が悪くなっても言い出せず、悪化させる、と分析している。「ハイキング気分の人もいるが、病気にならないため、5合目で2~3時間、体を慣らし、時間をかけて登ることが大事。気分が悪くなったらすぐに下山することも心がけて欲しい」と話す。
富士吉田署は6合目にある安全指導センターで、気分が悪くなった場合の注意事項が書かれたごみ袋を配っている。同署地域課の担当者は、「体調管理については本人の判断に任せるしかない。命を落とすかもしれない危険な山という認識を持って、登って欲しい」と話している。