壬生狼一家

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入院手記(扁桃摘出術(両側口蓋扁桃摘出術)扁桃腺手術)入院2日目【手術当日】

入院手記
(扁桃摘出術(両側口蓋扁桃摘出術)扁桃腺手術)
入院2日目【手術当日】
2016年(平成28年)1月19日(火) 天気:快晴
 
6:00起床、看護師が部屋の電気を点けて強制起床となる。
昨晩は22:30~3:00、4:30~6:00の計6時間の睡眠が取れたので、
体調は非常に良い。
流石に手術まであと4時間を切った状況なので
不安感、緊張感を感じるのかと思っていたが全くない。
 
6:15看護師が病室訪問。
血圧測定と検温をおこなう。体温は36.4℃でベストコンディション。
手術は10:00からであるが、本日2人目の手術となるそうだ。
1人目の手術は9:15に始まるそうだ。
その手術の状況によっては手術開始も前後するそうだ。

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7:00に洗顔、歯磨き、髭剃り等を済ませる。
 
8:30医師が病室訪問、点滴を付けてもらう。

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8:45かみさん、両親が病室まで来てくれた。
義理の母は朝転倒し、左手を強打し、
救急車で春日部中央総合病院まで搬送され、急遽来れなくなった。
 
9:00かみさんたち3人はデイルームへ移動し、
執刀医から手術の説明を受けにいった。
自分は参加せず。
 
9:15トイレを済ませる。
 
9:25看護師による手術前最後の血圧測定と検温(36.9℃)
部屋で手術衣に着替え、弾性ストッキングを履く。
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9:35看護師に最後のトイレを済ませるように言われ、再度トイレを済ませる。
 
9:40車椅子にて2階の中央手術室へ移動

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9:45車椅子にて中央手術室内へ。

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中に入ると車椅子からベットに移動。
そこで本人確認を行ない、手術中の血圧測定器を取り付けられ、
再度ベットにて手術台の横へ。手術台に移り、ここで下着も全て脱ぎ、
裸に手術衣のみの状態となり、更に本人確認を行なう。
心電図などの器具を装着する。
執刀医、麻酔医、看護師、ざっと見ただけで5~6人は最低でも居た。
 
流石にこの状況では不安感、緊張感を感じるのかなと思っていたが、
何故だか、至って冷静で、何の不の要素も感じていない。
 
『麻酔を流します』の医師の声を聞き、数秒後には意識がなくなった。
 
・・・・・・・・
・・・・・・・・
 
自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。
しかも何人もの人が自分の名前を連呼している。
薄っすら目を開け『はい』と応えると看護師は『手術終わりましたよ』と言った。
 
手術後『はい』と声が出せた事に驚いた。
 
執刀医は『これが摘出した扁桃腺です。研究に使わせていただきます』
と言って、ビンに入った摘出した扁桃腺を見せてくれた。
言われていた通り余り大きくない。
一見するとホタルイカの沖漬けのように見える。

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看護師は『では病室に戻りますね』と言って、
11:50中央手術室から出てエレベーターで3階の病室にベットのまま移動した。

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かみさんが『大丈夫、痛い、しゃべれないよね?』と声を掛けてきた。
俺は『しゃべれるよ』と一言返答する。
 
部屋に戻ると隣に入院患者がすでにいた。
酸素マスクと装着し、右手の人指し指には血中酸素を測る器具、
左腕には点滴といった状態でベットに横たわっている。
頭の横には血を吐くための容器が置かれている。

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さて、一番気になる手術後の痛みがどれ位なのかだが、
思ったより痛くないが正直な感想だ。
痛いのは勿論痛いのだが、扁桃腺炎で痛みがある時とさほど変らない。
俺の場合話もしようと思えばできるし状態であった。
ただ、全身麻酔の影響からか、体にダルさが残っている。
寝返りをうったり、体を動かすことが億劫になる。
 
手術の傷口から出血しているので5分に一度の間隔で、
枕もとの容器に唾を吐き出す。そうすると血が半分くらい混じっている。
唾を吐き出そうと喉の筋力を使おうとすると痛みが出る。
 
手術前に沢山の手術を行なった方が書かれていた記事を、
ネットで読みまくったが、その中にはよくこう書かれていた。
 
『舌が痛い』
『舌が腫れていて痛む』
『口角が切れていて痛む』
口内炎が何個も出来ていて痛む』
 
でも俺はこれらの痛みは全くなかった。
単純に手術の傷口のみの痛みしかない。
 
口の中の血を吐き出す行為も1時間もすると10分間隔に、
時間が経つにつれ、15分間隔、30分間隔、1時間間隔・・・。
となっていった。
 
だいぶ治まって来たので1度唾を飲み込もうとすると、
喉に激痛が走った。
出す行為は耐えられるが、飲み込もうとする行為はその何倍もの痛みを感じる。
 
13:25かみさんたち3人は帰っていった。
 
14:30看護師が病室訪問、『痛いですか』の問いに首を前後に振るだけに留める。
14:45手術時の麻酔医が病室訪問。ここでも『痛みますか』の問いに首を前後に振るだけに留める。
15:20執刀医の病室訪問。『痛いですか?』の問いに『はい』と応える。
『だから痛いって言ったでしょ。でも明日の夕方にはご飯も食べれるようになりますよ』と。
 
15:45右手の人差し指に装着していた血中酸素濃度の測定器が看護師により外される。
15:55酸素マスクも看護師により無事外される。
この時点で左腕の点滴のみとなっていた。
 
時間が経つにつれて喉の痛みは強くなってきた。
麻酔が切れたせいなのか声を出すのも自粛する。
 
16:00かみさんと子供たちがお見舞いに来てくれた。
ちょこっと話は出来たが、痛みも強かったので20分ほどで帰っていった。
明日は17:30頃に来てくれるそうだ。
 
17:45看護師が病室訪問、安静時間が終わったようで、
『少し動きましょう。』と言うのでゆっくり起き上がる。
なんとなくそんな気はしていたのだが、
いつの間にか大人用の紙おむつを穿いている。
ベットで紙おむつを脱ぎ、自分のパンツに着替えて、
看護師に支えられながら、まずはトイレに向かう。
自分で歩けるのを確認した看護師は、トイレの外で待っている。
尿は真っ黄色であった。
 
トイレを済ませると、処置室に移動し、そこでネブライザーの吸引をする。

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10分ほどで終了し、病室に戻ると夕食が準備されていた。

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18:10手術後初の食事である。
昨日の夜から24時間何も食べていないのでお腹は空いているはずなのだが、
思ったほどの空腹感はなかった。点滴を打ったままなのが少しは影響しているのかもしれない。
 
全ては液体の食事だ。
果たしてこれらを口にした際、俺の喉は無事飲み込むことが出来るのだろうか。
非常に不安を感じる。どうやっても傷口にしみる事は間違いないだろうし、
今もっとも辛い作業は唾を飲み込むといった作業だ。
暫く食事に手をつけられない時間が続く。
お茶も普通に熱いし、食事も暖かいものは普通に暖かいので更にハードルが高く感じる。
 
恐る恐るスプーンでだいぶ冷めてきたお粥を口に流しいれる。
入れるだけでは痛みはない。ただ、飲み込もうとすると凄い違和感と共に痛みを感じる。
冷や汗が出てくるほどの痛みだ。
あれやこれやスプーンで掬っては口に流し入れる。
ヨーグルトドリンクのみ何故か痛みをあまり感じない。
したがってヨーグルトドリンクを集中的に頂く。
どれも飲み込むときの痛みは変らない。
でもだんだん痛みにも慣れてきて30分ほど掛かったと思うが完食した。
 
食事をしっかり摂れないと点滴は外れないと聞いていたので最後まで頑張って完食した。
看護師が全部食べましたかと聞きに来たので『全部食べました』と伝え、
点滴が左腕から外れる事を望んだが、外す事はなかった。
 
結局22:30位まで点滴が続き、一旦終了したが、点滴の針や器具は装着したまま23:00に就寝。

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2:00頃までは一睡も出来ず、トイレに行ったりしていた。
2:00を過ぎて短い周期ではあるが眠ることが出来、朝までに2:30くらいは眠ることが出来た。
朝方には痛みも弱まっていた。