壬生狼一家

Yahoo!ブログから引っ越ししてきた新参者です。宜しくお願いいたします。

漢の富士登山道~珍道中~ ≪第12回≫

一合目から二合目までは霧が非常に濃い状況での登山となった。視界は前後5メートルほどである。
汗だか霧で濡れたのかわからない水滴が顔を覆う。時折頬を伝わり流れ落ちる。

程なくして御室浅間神社が見えてきた。神社といっても建物だけがひっそりと姿を残し、本殿は既に河口湖町の里宮に移設され拝殿が形だけをとどめていた。

江戸時代まで富士山は女人禁制の山であったため、この御室浅間神社までしか登れなかったそうだ。ある意味ここから先は男のみに許された修行の場であった。登山道もここからややきつくなってくる。

『馬返』から、
一合目⇒(30分)⇒二合目
二合目⇒(20分)⇒三合目
三合目⇒(20分)⇒四合目
四合目⇒(45分)⇒五合目

非常に小刻みな登山で飽きない。やはり次の目標が近いと気分的に楽だ。
しかしながら疲労は蓄積されながらこの標準所要時間を越える登山となり始めたのが四合目を目指す頃からであった。

既に標高は2000メートルほどになり北口浅間神社をスタートして1200メートルほど標高は上がっている。10km以上は走破しているだろう。小休止の数も増えつつある。予想より早く体力が落ち始めていることに情けなさすら感じる。時は13:30を表示している。

本日の目標は『山頂で夕焼けを見る』であったが厳しい状況になってきた。山頂で夕焼けを見るためには遅くても18:30には山頂に付く必要がある。残り時間は5時間。

まだ予定通り遂行することは諦めない。              次回に続く・・・