超高倍率 TAMRON 16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)
広角端、望遠端ともに焦点距離を拡大し、世界初、ズーム倍率約18.8倍を達成 究極の高倍率ズーム誕生
TAMRON 16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)
これまでにない広角端16mmから300mmまでをカバーする高性能・高倍率ズームレンズ。超音波モーター『PZD』※1)、手ブレ補正機構『VC』※2)を搭載し、快適な撮影を実現した次世代のオールマイティレンズ。
総合光学機器メーカーの株式会社タムロン(代表取締役社長:小野守男、本社:さいたま市)は、驚異的なズーム倍率約18.8倍を達成したデジタル一眼レフカメラ(APS-Cサイズ相当)用の高倍率ズームレンズを開発発表いたします。また、2014年2月13日~2月16日に神奈川県横浜市で開催されるCP+2014のタムロンブースで出品いたします。
タムロンは、1992年に大幅な小型軽量化を実現した高倍率ズームレンズ(28-200mm Model 71D)を発売以来、高倍率ズームの先駆メーカーとして20年以上にわたり次々に画期的な高倍率ズームレンズを開発してまいりました。
現在、タムロンではAPS-Cサイズデジタル一眼レフカメラ用の高倍率ズームレンズとして18-270mm(以下Model B008)を発売しており、15倍ズーム、高画質、快適なオートフォーカス、手ブレ補正機能搭載、さらに大幅なダウンサイズ゙を実現した画期的なレンズとして、全世界で高い評価を頂いています。
そして、この度、さらに広角に、さらに望遠にというお客様からのご要望に応え、全く新しい設計を採用し、これまでにない広角端16mmから望遠端300mmまでの幅広い焦点距離をカバーする高倍率ズームレンズを完成させました。
(※)デジタル一眼レフカメラ用交換レンズにおいて。(2014年2月6日現在。タムロン調べ。)
商品特長
- 広角端16mm(35mm換算24.8mm)、世界初、ズーム倍率約18.8倍を達成し、撮影領域を拡大
- 常用レンズとして信頼の高画質を実現
- 新たな設計思想の導入により、徹底した小型化を実現
- 最短撮影距離0.39mにより、本格的なマクロ撮影が可能
- 超音波モーター『PZD(Piezo Drive)』採用により、快適なAF操作を実現
- 手ブレ補正機構を搭載し、快適な手持ち撮影が可能
- レンズ内部に水滴が浸入しにくい簡易防滴構造を採用
- 外観デザインを一新
従来の高倍率ズームレンズよりもさらに広範囲に被写体を写しとめたいというお客様からのご要望にお応えし、他にはない広角端16mmのレンズを開発しました。さらに望遠側も300mm(35mm換算465mm)の超望遠域まで拡大。広角から超望遠まで、これまでにない圧倒的な迫力の画角変化を楽しめます。
レンズ構成は12群16枚。ガラスモールド非球面レンズ3枚、複合非球面レンズ1枚、LD(Low Dispersion : 異常低分散)レンズ2枚、XR(Extra Refractive Index: 高屈折率)ガラス1枚、XRガラスよりも屈折率が高いUXR(Ultra-Extra Refractive Index: 超高屈折率)ガラス1枚など、特殊硝材を贅沢に使用することで諸収差を徹底補正。加えて、最新のコーティング技術により光の反射を抑え、ゴースト・フレアーを大幅に低減することで、クリアーでヌケの良い高画質を提供。
前モデルのB008より広角端・望遠端ともに拡大しながらも、レンズボディが大型化しないよう、最新の光学技術を導入しました。前玉径の小型化に寄与するUXRガラスの導入、ガラスモールド非球面レンズの効果的な配置、設計の自由度を向上する5群移動ズーム方式の採用など、最新の光学設計技術、高度な機構設計技術、高精度なレンズ加工技術の融合により、高倍率化、高画質化を図りながらも、小型化を実現しました。
ズーム全域で最短撮影距離0.39m、最大撮影倍率1:2.9を達成しました。被写体にかなり近づくことができ、ストレスなく本格的なマクロ撮影が楽しめます。
定在波型超音波モーター「PZD」※1)により、AF駆動時の高速化と静音化を実現。コントラストAFへの対応が強化され、ライブビューモード撮影時のピント合わせがよりスムーズになりました。また、B008には無かったフルタイムマニュアルフォーカス機構の搭載で、フォーカス時の利便性を向上させました。
安定したファインダー像で定評のある手ブレ補正機構「VC (Vibration Compensation)」※2)を搭載。手ブレによる失敗写真を防ぎ、シャープな画質が得られます。
デジタル一眼レフカメラにふさわしい格調あるレンズを目指し、各部の質感を高めた新しい外観デザインを開発いたしました。直線基調の精緻なグリッドパターンを採用したズームリングとフォーカスリング、重厚な質感をもつタングステンシルバーのブランドリングなど、端正で高級感ある外観デザインを実現しました。
(※1)「PZD」(Piezo Drive)タムロン開発の「定在波型」超音波モーター。AF駆動時のスピード、静音性に優れ、従来の円環型超音波モーターより設計自由度が高く、小型化に寄与するアクチュエーターです。
(※2)「VC」(Vibration Compensation)タムロン独自開発の手ブレ補正機構。
(※3)ソニー用はソニー製デジタル一眼レフカメラがボディ内に手ブレ補正機能を搭載しているため、手ブレ補正機構 「VC」 を搭載していません。ソニー用製品名はVC表記の無い 『16-300mm F/3.5-6.3 Di II PZD MACRO』 となります。
(※2)「VC」(Vibration Compensation)タムロン独自開発の手ブレ補正機構。
(※3)ソニー用はソニー製デジタル一眼レフカメラがボディ内に手ブレ補正機能を搭載しているため、手ブレ補正機構 「VC」 を搭載していません。ソニー用製品名はVC表記の無い 『16-300mm F/3.5-6.3 Di II PZD MACRO』 となります。
仕様
モデル名 | B016 |
焦点距離 |
16-300mm
|
明るさ | F/3.5-6.3 |
画角 (対角画角) | 82度12分~5度20分 |
レンズ構成 |
12群16枚
|
最短撮影距離 |
0.39m
|
最大撮影倍率 |
1:2.9(f=300mm時:最短撮影距離0.39m)
|
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ75mm |
長さ★1 | 99.5mm* |
質量 | 540g* |
絞り羽根 | 7枚 (円形絞り) |
最小絞り | F/22-40 |
標準付属品 | 花型フード |
対応マウント | キヤノン用/ニコン用/ソニー用 |
詳細機能解説
★「PZD (Piezo Drive)」とは
超音波モーターは作動原理の違いから、「進行波型」と「定在波型」の2つに分類されます。「進行波型」には、70-300㎜ F/4-5.6 VC USD(Model A005)に採用されているリング型超音波モーターが含まれます。一方、18-270mm F/3.5-6.3 VC PZD(Model B008)および今回のB016に搭載される 「PZD (Piezo Drive)」 は「定在波型」超音波モーターに分類されます。「定在波型」超音波モーターは、まずピエゾ(圧電セラミック)素子に高周波電圧を加えて伸縮・屈曲させて、素子全体を「定在波」運動させます。素子全体をくねらせながら動かすことで、素子先端に取り付けた金属チップと呼ばれる接触面が楕円運動を描き、ローター(回転させる対象物)との摩擦によって回転運動を実現しています。また、部品点数の少ないシンプルな構造をもつため、レンズ全体の大幅な小型・軽量化にも貢献しています。
★「VC (Vibration Compensation)」とは