~珍道中~ ≪第17回≫ 連動写真館
いつの間にかお互いの存在を感じるようになって、ふとおばさんが話しかけてきた時もなんだか始めて言葉を交わしたような気にはならなかった。お互いの精神状態も、肉体的な疲労も、息づかいさえもあからさまな状態で既に一時間半以上は時を刻んでいたからだ。…
六合目から七合目までこれほどペースを崩したことはなかった。史上最強の富士登山である。 カリマーの肩と腰への負担も増す一方で、少しでも軽くしたかった。水分を取り少しだけ軽くした。 七合目までの道は果てしなく遠く感じた。 この時点で日のあるうちに…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。