富士山登山2008年 ~御殿場口からの挑戦~ 第二話
~ 第一話よりの続き ~
第一話から読む・・・・・
誰一人富士山を登ってくる人の姿は見えない。
下山していく人の姿も見えない。
富士山貸切状態の『御殿場口』である。
下山していく人の姿も見えない。
富士山貸切状態の『御殿場口』である。
逆を言えば、何かあっても誰も助けてくれない。
捻挫や怪我をしないように慎重に下山を開始。
一気にプロトレックの標高も落ちだす。
標準下山時間が3時間と言われる『御殿場口』
普通に下山すると19:30着、急げば1時間から30分は短縮可能であろう。
捻挫や怪我をしないように慎重に下山を開始。
一気にプロトレックの標高も落ちだす。
標準下山時間が3時間と言われる『御殿場口』
普通に下山すると19:30着、急げば1時間から30分は短縮可能であろう。
太陽は傾きだしている。一体何時まで明るいのか不安ではあるが今は一刻も早く下山する他にない。
『長田尾根登山路建設記念碑』を過ぎ、下界に向かって左方面に回り込む。
『長田尾根登山路建設記念碑』を過ぎ、下界に向かって左方面に回り込む。
『御殿場口』の入り口方面が目に入ってきた。
しかし厚い雲に覆われていて全く下の様子は窺い知れない。
しかし厚い雲に覆われていて全く下の様子は窺い知れない。
更に下山、誰一人登山者の姿は目に入ってこない。
17:40ようやく『御殿場口』名物『大砂走り』に突入。
17:40ようやく『御殿場口』名物『大砂走り』に突入。
ガンガンに攻めて下山する。時折硬い溶岩につまずき転倒。
右腕に血が滲むが日は刻々と暮れてきた。
もう暫くで完全に日が暮れる、焦りがで始める。
右腕に血が滲むが日は刻々と暮れてきた。
もう暫くで完全に日が暮れる、焦りがで始める。
18:00ほぼ日が暮れた、薄明るさだけが辺りを包む。
18:07完全に日が落ちた。
下山道の左側に白い杭が打ってあるのでそれに従って下山していく。
白い紐も付いているので何となく方向は分かる。
しかし、この白い杭と白い紐に導かれていけば駐車場に戻れるのかすら私は知らない。
信じるしかない、ただひたすら白い杭、白い紐を辿っていく。
雲の中に月が見えそうになっているが出てきてくれない。
下界の光も一切見えてこない。
日は完全に暮れていて、当然外灯も何もない富士山、
頑張って目を見開いてもせいぜい3メートル前までが辛うじて薄っすら感じられる程度。
頑張って目を見開いてもせいぜい3メートル前までが辛うじて薄っすら感じられる程度。
まだ『大砂走り』なのでまだ良かったが、
これが階段状であったりゴロゴロ溶岩がしていたら全くもってお手上げだ。
これが階段状であったりゴロゴロ溶岩がしていたら全くもってお手上げだ。
遭難という言葉が頭をよぎる様になってきた。
下山スピードも闇夜を前にしては上がる訳がない。
正しい道を下山しているのだろうか?
正しい道を下山しているのだろうか?
時折覗き込むプロトレックの光度計だけが徐々に標高を下げていく。
これだけが安心材料であった。
闇夜に足をとられ転ぶ。
やばいねこのままじゃ、本当にやばい。
第三話に続く・・・