▲天然記念物・樹海の溶岩でガーデニング？▲
2009年07月03日（金）
天然記念物・樹海の溶岩でガーデニング？
富士吉田署 持ち出した男、容疑で逮捕
富士吉田署が押収した溶岩
国の天然記念物に指定されている青木ケ原樹海から溶岩を持ち出したとして、富士吉田署は２日、文化財保護法違反（天然記念物のき損）、森林法違反（森林窃盗）、自然公園法違反（無許可採取）の疑いで、静岡県富士宮市宮原１８６の５、会社員遠藤昭彦容疑者（６６）を逮捕した。同署によると、遠藤容疑者は、溶岩を自宅のガーデニングや置き石に利用していた。
逮捕容疑は、６月７日午後１時ごろ、富士河口湖町精進の青木ケ原樹海内から溶岩１１個を採取し、天然記念物を壊し、盗んだ疑い。
同署と富士山レンジャー（自然保護官）によると、巡回中のレンジャー２人が、バールのようなものを使って溶岩を採取する遠藤容疑者を発見。溶岩を戻すよう注意をしたが、遠藤容疑者は「訴えられるものなら訴えてみろ」などと無視、溶岩を持ち出した。
同署の調べに、遠藤容疑者は「せっかく取ったから、返したくなかった」などと話している。自宅にはほかに溶岩約２０個があったという。現場は青木ケ原樹海内の林道脇。同樹海を含む富士山原始林は、国天然記念物のほか、国立公園内で最も規制が厳しい特別保護地区に指定されている。レンジャーの男性は「樹海内の植物や石を持ち出すのはやめてほしい」と話している。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2009/07/03/3.html
▲読売新聞▲
樹海溶岩持ち去った疑い
逮捕の男「庭に飾りたかった」
持ち去られた溶岩（２日、富士吉田署で） 富士吉田署は２日、静岡県富士宮市宮原、会社員遠藤昭彦容疑者（６６）を文化財保護法（天然記念物の棄損）違反などの疑いで逮捕した。
発表によると、遠藤容疑者は６月７日午後１時頃、富士河口湖町精進の青木ヶ原樹海にある遊歩道で、国の天然記念物に指定されている溶岩１１個を採取して持ち去った疑い。
現場は富士風穴の近くで、自然公園法で特別保護地区に指定されていた。遠藤容疑者は「自宅の庭に飾りたかった」などと話しているという。
富士山の自然保護や監視活動を行っている山梨県の「富士山レンジャー」が、遠藤容疑者が溶岩をバールで掘り起こしているのを発見。注意したが、「これくらいいいじゃないか」などと無視して持ち去ったため同署に通報した。
（2009年7月3日 読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20090703-OYT8T00133.htm
