壬生狼一家

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▲富士山:山開き、12年ぶり登頂できず▲

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富士山:山開き、12年ぶり登頂できず ご来光拝めた--毎日新聞記者も登山 /山梨
 1日に山開きした富士山(標高3776メートル)だが、当日朝は残雪で8・5合目以上は通行止めとなった。山開きに登頂できないのは12年ぶり。悪天候も重なって例年より登山客も少なく、富士登山シーズンは異例の幕開けとなった。

 ご来光を拝むべく、記者も6月30日に初めての富士登山に臨んだ。午後2時ごろに5合目を出発。約3時間で8合目の山小屋「太子館」に着いたが、登る間、他の登山客の姿は一人もなし。頭上には黒い雲が垂れ込め、不安な思いを抱えたまま仮眠を取った。

 日付が変わった午前1時ごろ、風雨の音で目が覚めた。外に出ると、まともに立っていられない強風だ。館内の風速計は時折、秒速30メートル以上を示した。

 午前4時過ぎ、最初の団体客、兵庫県西宮市の登山愛好グループ「西宮明昭山の会」の20人が太子館前に到着。夜明け直前で、ほの明るいが、周囲は真っ白で何も見えない。ただ、風が強いために雲の動きは激しい。一瞬、雲のすき間から、かすかな陽光が差した。同会の田辺勝美さん(65)が「せっかくだから、見られると良いけれど」とじっと見守る。すると4時半ごろ、願いが通じたかのように雲の切れ間から太陽が姿を現した。輪郭はにじんでいたが、ほぼ1分間、強い光が登山者たちを照らした。

 辺りは再び暗くなったが、同会の四本貞子さん(64)は「一瞬だけどはっきり見ました」と満足そう。出会った登山客の多くは、晴れやかな表情だった。

 通行止めは1日正午に解除され、頂上を目指す登山者たちが少しずつ登り始めた。【春増翔太】

http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090702ddlk19040055000c.html