スノーパル オグナ武尊バックカントリー 2/08(日)
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スノーパル オグナ武尊バックカントリー
2/08(日)
今シーズン2回目の雪山行き。
前日は野沢温泉のバックカントリーに行こうか、湯の丸のバックカントリーに行こうか
この両者に絞り込んで打ち合わせしたけど結局オグナ武尊の前武尊の山頂行きに決定!
今回はオフピステチームとピステチームが混在の為
あれこれ考えあぐねた結果・・・・・・オグナ武尊!!
湯の丸のバックカントリーも、野沢温泉のバックカントリーも
一本のツアー時間が長くなってしまうのでみんなで滑る時間がなくなっちゃう
これが理由。
朝5時起きでオグナ武尊についたのが7時半過ぎ
一本TOPから流してギアのチェック、
問題なしの為第3クワッド~第5ペア~第6ペアと乗り継いでスキー場TOP
ここで標高1830メートル。
天候は??
吹雪、十二沢には一本のラインも無い。
普段は第6ペア降りた所にバックカントリーの準備する一団が見受けられるが
今は誰もいない。
様子を伺い、天候の回復を待っていると4人組のBC一団が登ってきた。
『上がります?』って聞くと『上がる!』とのこと。
じゃあ行くでしょ俺たちもっ!てことで即効準備完了。
吹雪は治まりそうに無いが入山!
今日目指すは前武尊の山頂までのお手軽コース。
ゆっくり登っても1時間掛からないくらいだ。
登り始めのリフト降り場の向かって右側へ進む。
オグナ武尊はここが一番きついし怖い。
今日は尋常じゃない強風に乗った雪が山側から谷に向かって襲ってくる。
ラッセルの後も僅かに残るのみ。
そうは言っても、さあ出発だ。
一発目のリフト降り場向かって右側を登り始める。
俺が使っているのはライトニングアッセント25インチ
早々の雪ではビクともしないのだが沈むし、雪をグリップしない。
ストックでバランスを取りながら進む。
雪に足を取られるだけでなく吹雪に吹っ飛ばされそうになる。
更にジグザク走行で薄いラッセル跡を辿りながら進む。
気が付けば何故か連れが後ろを歩く。
当然交代し、真新しいラッセル跡を付けて貰い後を追う。
15分ほど行くと前方に4人組のパーティが目に入ってきた。
この4人の残してくれたラッセル後を我々は辿らせて頂いていたようだ。
先頭を行く男の人がガッツでラッセルしている。
太もも辺りまで沈み込みもがく様にラッセルしている。
我々が先頭に立ちラッセルを代わるのか否か?!
迷うところだ。
そうこうしていると連れはラッセル跡から外れ、
新たなラッセル跡を作り始めた。
50メートルほど進んだところでバテたのだろう、
いつのまにか先を行く4人組みのラッセル跡に乗っていた。
結局4人組の後を付いて上がることに・・・・
ところどころこの強風に降り積もった雪が全て飛ばされ
硬いアイスバーンと化しているところもある。
強風で滑落を注意すればスイスイ進める。
順調に歩けたのは最初の30分、
辺りを包む吹雪はいっそう強まり、
突然襲い来る風と風との合間をすかさず狙って登坂。
風がきれたかと思うといきなり襲い掛かる突風に四つん這いで凌ぐ。
凌いでいてもザックに括りつけたボードを風上に向けてしまうと
大きな浮力を受け後方に吹き飛ばされそうになる。
スノーシュー装着しているにも拘らず膝上まで沈む。
風は高度を上げるにつれ強くなる一方だ。
山頂まで残り200メートル位から周りの木々が立ち切れだした途端
風は抵抗を無くし我等の身体を芯から貫く。
山頂まで残り50メートルに達した時、
山頂方向から吹き降ろしてくる風に飛ばされた。
前を行く四人衆のうち2名は飛ばされ、一名は倒れ、
また一名は何とか持ちこたえていた。
俺も50cmくらい後方に引き摺られながら四つん這いで凌いだ。
連れは1メートルほど後方に飛ばされひっくり返っている。
この風はやばかった、今まで経験した事の無い怖ろしい風だ。
俺等を山頂に近付けまいとしているのか・・・・。
この風で命の危険さえ感じるようになり、
連れからは笑顔が消えた。
俺もここまでにするべきか、あくまでも山頂に拘るべきなのか?!
判断を強いられる。
風は我々を吹き飛ばそうと執拗に攻めてくる。
『俺たちをなめんな!!!!!!!!!!』
富士山登山で鍛えた足腰、
SBXで培った滑り、
年明けから『キャベツダイエット』で気持ちだけ痩せた気がする肉体。
連れの“NAVE”は
同じく富士山登山で鍛え上げた足腰、
尾瀬戸倉の特大キッカーをデコで着地し流した夥しい血液、
舞子後楽園でタイ人にノンストップで足を駆られ回転した経験、
全てはこの50メートルを制覇するためのエピローグだったのだ。
死ぬ訳にも怪我する訳にも行かない、
自然と発する声も大きく、怒鳴り声になる、
『絶対飛ばされんじゃねーぞ!』
『無理にあがんじゃねーぞ!』
容赦なく捲し立ててくる吹雪に視界さえ20メートルほど。
まだ山頂は目に入ってこない。
3歩進んで風の隙間を狙うため3分~5分待つ。
それが数回繰り返された時山頂に2パーティ計8名の姿が目に入ってきた。
笑って俺たちを見ている。
大の大人が2人進めずに四つん這いでたじろいでいる訳だから、
何とか山頂横まで登りきると
『ごめん笑っちゃいけないんだけどついつい笑っちゃった。すみません(笑)』
スキーヤーのパーティーが笑顔で迎えてくれた。
その奥には第6リフトで我々より一足先にハイクして行った4人組。
しばし談笑、
『じゃあまた下で会いましょう♪』
『視界悪いんで右に入り込んじゃ危険ですよ、2人死んでますから。』
と、最後の最後に意味深な言葉を残して先に滑って行った。
気付くと先に付いていたスキーヤーのパーティも降りた後だった。
天候の良化は見込めないのでさっさと準備に取りかかる。
本来なら記念撮影やなんやかんややるところだが
今日はカメラを出すことすら出来ない。
手袋を外せば即凍傷、ってなくらい辺りは猛吹雪だ。
多分体感温度は-25度くらいだ。
普段のオグナ武尊でもちょっと冷え込むと-15度くらいには簡単になってしまうので
多分そんくらいな気温だろう。
早速準備に取りかかる。
スノーシューが飛ばされそうになりながらも何とか板を装着。
これだけの過酷な環境化においてもSHIMANOのアキュブレードは簡単に
『カチッ』
と、一発ステップインだ。
滑り始めは雪が吹き飛んだカッチカチのアイスバーン!
そこは軽く流して、いよいよドロップイン!!
雪は深そうだ。
滑り始めは膝下パウダーで底付きしてしまうが
次第にその底付き感は無くなりターンの度にデカイスプレーが上がる。
やや重の雪質ではあるものの
ノートラックの十二沢を自由自在にターンを刻みながら
一気に滑走、第6リフトのゲレンデが見えてくる。
ゲレンデに人は誰もいない、リフトがどうやら止まっているようだ。
十二沢を下りゲレンデに到着。
これで本日は終了。
一旦ボトムまで落ちて飯食ってハイさようなら!
トータルツアー時間は3時間弱。
お疲れ様でした・・・・
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スノーパル オグナ武尊バックカントリー
2/08(日)
今シーズン2回目の雪山行き。
前日は野沢温泉のバックカントリーに行こうか、湯の丸のバックカントリーに行こうか
この両者に絞り込んで打ち合わせしたけど結局オグナ武尊の前武尊の山頂行きに決定!
今回はオフピステチームとピステチームが混在の為
あれこれ考えあぐねた結果・・・・・・オグナ武尊!!
湯の丸のバックカントリーも、野沢温泉のバックカントリーも
一本のツアー時間が長くなってしまうのでみんなで滑る時間がなくなっちゃう
これが理由。
朝5時起きでオグナ武尊についたのが7時半過ぎ
一本TOPから流してギアのチェック、
問題なしの為第3クワッド~第5ペア~第6ペアと乗り継いでスキー場TOP
ここで標高1830メートル。
天候は??
吹雪、十二沢には一本のラインも無い。
普段は第6ペア降りた所にバックカントリーの準備する一団が見受けられるが
今は誰もいない。
様子を伺い、天候の回復を待っていると4人組のBC一団が登ってきた。
『上がります?』って聞くと『上がる!』とのこと。
じゃあ行くでしょ俺たちもっ!てことで即効準備完了。
吹雪は治まりそうに無いが入山!
今日目指すは前武尊の山頂までのお手軽コース。
ゆっくり登っても1時間掛からないくらいだ。
登り始めのリフト降り場の向かって右側へ進む。
オグナ武尊はここが一番きついし怖い。
今日は尋常じゃない強風に乗った雪が山側から谷に向かって襲ってくる。
ラッセルの後も僅かに残るのみ。
そうは言っても、さあ出発だ。
一発目のリフト降り場向かって右側を登り始める。
俺が使っているのはライトニングアッセント25インチ
早々の雪ではビクともしないのだが沈むし、雪をグリップしない。
ストックでバランスを取りながら進む。
雪に足を取られるだけでなく吹雪に吹っ飛ばされそうになる。
更にジグザク走行で薄いラッセル跡を辿りながら進む。
気が付けば何故か連れが後ろを歩く。
当然交代し、真新しいラッセル跡を付けて貰い後を追う。
15分ほど行くと前方に4人組のパーティが目に入ってきた。
この4人の残してくれたラッセル後を我々は辿らせて頂いていたようだ。
先頭を行く男の人がガッツでラッセルしている。
太もも辺りまで沈み込みもがく様にラッセルしている。
我々が先頭に立ちラッセルを代わるのか否か?!
迷うところだ。
そうこうしていると連れはラッセル跡から外れ、
新たなラッセル跡を作り始めた。
50メートルほど進んだところでバテたのだろう、
いつのまにか先を行く4人組みのラッセル跡に乗っていた。
結局4人組の後を付いて上がることに・・・・
ところどころこの強風に降り積もった雪が全て飛ばされ
硬いアイスバーンと化しているところもある。
強風で滑落を注意すればスイスイ進める。
順調に歩けたのは最初の30分、
辺りを包む吹雪はいっそう強まり、
突然襲い来る風と風との合間をすかさず狙って登坂。
風がきれたかと思うといきなり襲い掛かる突風に四つん這いで凌ぐ。
凌いでいてもザックに括りつけたボードを風上に向けてしまうと
大きな浮力を受け後方に吹き飛ばされそうになる。
スノーシュー装着しているにも拘らず膝上まで沈む。
風は高度を上げるにつれ強くなる一方だ。
山頂まで残り200メートル位から周りの木々が立ち切れだした途端
風は抵抗を無くし我等の身体を芯から貫く。
山頂まで残り50メートルに達した時、
山頂方向から吹き降ろしてくる風に飛ばされた。
前を行く四人衆のうち2名は飛ばされ、一名は倒れ、
また一名は何とか持ちこたえていた。
俺も50cmくらい後方に引き摺られながら四つん這いで凌いだ。
連れは1メートルほど後方に飛ばされひっくり返っている。
この風はやばかった、今まで経験した事の無い怖ろしい風だ。
俺等を山頂に近付けまいとしているのか・・・・。
この風で命の危険さえ感じるようになり、
連れからは笑顔が消えた。
俺もここまでにするべきか、あくまでも山頂に拘るべきなのか?!
判断を強いられる。
風は我々を吹き飛ばそうと執拗に攻めてくる。
『俺たちをなめんな!!!!!!!!!!』
富士山登山で鍛えた足腰、
SBXで培った滑り、
年明けから『キャベツダイエット』で気持ちだけ痩せた気がする肉体。
連れの“NAVE”は
同じく富士山登山で鍛え上げた足腰、
尾瀬戸倉の特大キッカーをデコで着地し流した夥しい血液、
舞子後楽園でタイ人にノンストップで足を駆られ回転した経験、
全てはこの50メートルを制覇するためのエピローグだったのだ。
死ぬ訳にも怪我する訳にも行かない、
自然と発する声も大きく、怒鳴り声になる、
『絶対飛ばされんじゃねーぞ!』
『無理にあがんじゃねーぞ!』
容赦なく捲し立ててくる吹雪に視界さえ20メートルほど。
まだ山頂は目に入ってこない。
3歩進んで風の隙間を狙うため3分~5分待つ。
それが数回繰り返された時山頂に2パーティ計8名の姿が目に入ってきた。
笑って俺たちを見ている。
大の大人が2人進めずに四つん這いでたじろいでいる訳だから、
何とか山頂横まで登りきると
『ごめん笑っちゃいけないんだけどついつい笑っちゃった。すみません(笑)』
スキーヤーのパーティーが笑顔で迎えてくれた。
その奥には第6リフトで我々より一足先にハイクして行った4人組。
しばし談笑、
『じゃあまた下で会いましょう♪』
『視界悪いんで右に入り込んじゃ危険ですよ、2人死んでますから。』
と、最後の最後に意味深な言葉を残して先に滑って行った。
気付くと先に付いていたスキーヤーのパーティも降りた後だった。
天候の良化は見込めないのでさっさと準備に取りかかる。
本来なら記念撮影やなんやかんややるところだが
今日はカメラを出すことすら出来ない。
手袋を外せば即凍傷、ってなくらい辺りは猛吹雪だ。
多分体感温度は-25度くらいだ。
普段のオグナ武尊でもちょっと冷え込むと-15度くらいには簡単になってしまうので
多分そんくらいな気温だろう。
早速準備に取りかかる。
スノーシューが飛ばされそうになりながらも何とか板を装着。
これだけの過酷な環境化においてもSHIMANOのアキュブレードは簡単に
『カチッ』
と、一発ステップインだ。
滑り始めは雪が吹き飛んだカッチカチのアイスバーン!
そこは軽く流して、いよいよドロップイン!!
雪は深そうだ。
滑り始めは膝下パウダーで底付きしてしまうが
次第にその底付き感は無くなりターンの度にデカイスプレーが上がる。
やや重の雪質ではあるものの
ノートラックの十二沢を自由自在にターンを刻みながら
一気に滑走、第6リフトのゲレンデが見えてくる。
ゲレンデに人は誰もいない、リフトがどうやら止まっているようだ。
十二沢を下りゲレンデに到着。
これで本日は終了。
一旦ボトムまで落ちて飯食ってハイさようなら!
トータルツアー時間は3時間弱。
お疲れ様でした・・・・
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